実生1年目の果樹苗を育てる際に気を付けること4つ!:肥料・夏と冬の管理・植え替え・虫対策

2022年2月5日

発芽して1年目は4つのことに注意

果樹苗を育てる時に大変なことは情報が少ないことです。

特に果樹苗は接ぎ木のしてある苗を園芸店で購入するため、種から育てている1年目、2年目の育て方がわからないことが多いです。

そこで接ぎ木苗と同じような感覚で育ててしまうと失敗することもよくあります。

特に気を付けなければならない点は以下の4点です。

・植え替えのタイミング
・夏と冬の管理
・虫対策
・肥料のタイミングと与える量

植え替えのタイミング

果樹苗は種類にもよりますが、植え替えで枯れることも多いです。

果樹苗は野菜苗に比べて根が弱く、土が変わるだけでも枯れてしまいます。

ある程度根が詰まった状態になっていれば植え替えても大丈夫ですが、小さいうちの植え替えはあまりお勧めしません

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夏の管理

夏は暑さというよりも直射日光が当たりすぎると、葉焼けを起こしてしまい枯れてしまいます。

また鉢が小さすぎると日中に土が完全に乾燥してしまい、枯れてしまうこともあります。

ですから真夏のうちは、あまり直射日光が当たらない場所で育てて下さい。

出来れば遮光ネットか寒冷紗を使うことが望ましいです。

そうすることで、強い日差しも避けられますし、後述する虫対策にもなります。

冬の管理

冬は寒さ対策が必要になります。

果樹苗には耐寒温度があります。リンゴやふどうなど比較的寒さに強いものもありますが、柑橘類は-5℃以下になると枯れます。

だからといって-5℃以下にならなければ枯れないかというとそうでもありません。

あくまでもある程度成長した苗に当てはまる事であり、1年目のような小さい苗では耐えられる温度内であっても枯れます

対策として…

1.室内に入れる
2.ビニールハウスに入れて不織布または寒冷紗をまく

この2つのどちらかの対策を取る必要があります。

私としては、2のビニールハウスに入れて不織布をまくのがいいと思っています。

理由は室内に入れるスペースが確保できないことと、室内は湿度の管理が難しく、室内に入れれば絶対に安全とも言い切れないからです。

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虫対策

これは主に柑橘類に該当します。

柑橘類はアゲハ蝶が好むため、気づかないうちにアゲハ蝶の幼虫に葉っぱが全て食べられてしまうということがよくあります。

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柿はイラガの幼虫が付きやすいです。

蛾の幼虫は毛虫ですので、虫対策として、ネットをかけることが必須になります。

1年目の苗は葉っぱの枚数が少ないので、1枚も犠牲にはできません。

肥料のタイミング

肥料は今でも頭を悩ませています。

時期に関しては接ぎ木苗と同じタイミングで大丈夫だと思います。

気を付けることは発芽してしばらくして成長が止まった場合です。

種から育てている苗は突然成長が止まるときがあります。

その時に栄養がなくなったのだろうと思い、肥料を与えたことが何度もありますが、大体うまくいきませんでした。

おそらく突然成長が止まった場合は、根腐れの可能性があるのではないかと今にして思います。

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もし根腐れもしていなさそうであれば、一回り大きな鉢に植え替えてみるといいです。

植え替えも枯れるリスクはありますが、あまりに小さい苗で肥料を与えるのは危険な気がします。

肥料を与える量

タイミングより大事なのは量だと思います。

肥料を与える際、肥料袋に書いてある量を参考に与えると思います。

果樹苗○○gとか7号鉢〇〇粒といった具合です。

この通りに肥料を与えると多すぎます。

果樹苗〇〇gは園芸店で買ってきた接ぎ木苗のことを指していますから、1年目の苗の量ではありません

また7号鉢や10号鉢もそうで、その号数の鉢に入れている苗は一律で同じ量の肥料を与えていいかと言えばそうではありません。

何号鉢に入れるかは自分の匙加減ひとつで変わってしまいます。

小さい苗でも大きい苗でも10号鉢で育てている場合に同じ量の肥料というわけにはいきません。

肥料にもよりますが、10分の1の量くらいの肥料で一度試してみたほうが良いと思います。

肥料が効いてくれば成長のスピードが早くなったり、葉っぱの色が良くなったりします。

あまり変化がないようであればもう少し増やしてみるといった具合に徐々に量を増やしていくようにすることをお勧めします。