柑橘類を種から育てる際の注意点:ゆず・みかん・レモン・金柑(きんかん)

2022年11月17日

柑橘類の育て方

柑橘類というと何が浮かびますか?

私が育てている柑橘類はこの4つになります。

・レモン
・みかん
・ゆず
・金柑(きんかん)

みかんは本来種なしのはずですが、冬にみかんをたくさん食べていたら、種が入っていたので植えることにしました。

育て方は基本的に同じなので、1つの記事にまとめさせていただきます。

種をまく時期

レモンを除き、柑橘類は冬しか出回りませんので、12月~1月くらいに柑橘類を買って種を取り、そのまま土に植えるのがベストです。

レモンは1年中出回っていますから、3月くらいに買ってきて土に植えるのが良いでしょう。

3月くらいまで濡れたキッチンペーパーに包んで冷蔵庫で種を保管しておく方法もありますが、私の場合はいつも種を取ったらすぐに土に植えてしまいます。

それでも発芽しなかったことはないので、お好みのやり方でやってみてください。

おそくても4月くらいまでには発芽します。

土は赤玉土7:腐葉土3の土にします。

最近ですと、柑橘類専用の土が売っていますから、そちらを利用してもいいと思います。

種の不思議

どういうわけか、柑橘類の種はたまに2本発芽することがあります。

理由はよくわかっていません。

2本発芽してしまった場合は、ある程度大きくなったら成長のよいほうを1本残して、摘芯してしまったほうがよいです。

2本育てると、それだけ栄養が分散しますから、成長が遅くなると思います。

柑橘類は成長が遅い

柑橘類はとにかく成長が遅いです。そこで成長を早めるために肥料をあげたくなってしまうのですが、肥料をあげるにもかなり控えめのほうがよいです。

というのも、茎や葉っぱがあまり成長していないということは、根もあまり成長していません。

根が成長していないところに、多くの肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こして枯れてしまいます

植え替えのタイミング

根が詰まっていたら植え替えます。

しかし柑橘類は植え替え時などの環境の変化に弱いです。

土が変わってしまうと枯れてしまうこともよくあります。

ですから種を植えた時と同じ土に植え替えることが望ましいです。

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柑橘類の葉っぱがアゲハ蝶の大好物

柑橘類はとにかくアゲハ蝶が好むため、葉っぱに卵を産んでしまいます。

蝶々は一度に何度も卵を産むので、見つけ次第取れればいいですが、取り損ねると孵化してしまいます。

幼虫は葉っぱを好んで食べます。

幼虫が小さいうちはいいですが、大きくなると葉っぱを食べる量も増えてくるため、数日もすると葉っぱが全部なくなってしまいます

特に新芽は柔らかいため、新芽付近を最初に食べる可能性が高く、新芽を摘まれてしまうと、脇芽が出てくるまで時間がかかります。

ですから虫対策として、ネットをかけることが必須になります。

冬越しの方法

柑橘類は比較的寒さに弱いです。

レモンは特に弱く、-3℃以下になると枯れてしまう可能性があります。

そのほかの柑橘類は-5℃以下、ゆずでも-7℃以下になると枯れてしまいます。

しかし1年目や2年目の苗はおそらくこれらの温度でも耐えられず枯れてしまうことはよくあります。

ですから、耐寒温度におさまっていても、防寒対策は必須になります。

室内で管理できるのであれば室内に入れて下さい。

室内がむりなのであれば、簡易ビニールハウスに入れ、不織布または寒冷紗を苗に巻いて防寒します。

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葉っぱが枯れ始めたら危険サイン

柑橘類は常緑樹といって、1年中葉っぱをつけています。

寒さに当たると葉っぱの色が変色してきますので、そうなった場合はいち早く防寒対策が必要です。

もし葉っぱが枯れ始めると常緑樹の柑橘類は枯れ始めているサインです。

茎が枯れる前に防寒対策を行ってください。

茎が枯れていなければ、復活することもよくあります。

2年半後の様子

ゆずは2年半でここまで大きくなりました。