パイナップルの再生栽培(育て方):発根~冬越し 1年間の流れ

2022年11月17日

栽培開始時期

スーパーでは春にもパイナップルは販売しています。

しかしパイナップルは気候が温かいところで育つイメージがあると思います。

そう考えると7月や8月くらいから栽培を始めたほうが良いのかな?と思うかもしれません。

確かにパイナップルは寒さに弱いので、あまりにも早すぎる時期から始めると、根が育ちませんし、最悪枯れてしまいます。

逆に遅すぎるとすぐに寒くなる時期になります。

そこで私がお勧めしたいのは、5月です。

再生させる方法

パイナップルはヘタをねじれば簡単に取ることができます。

そしてヘタの切り口を水に浸けておきます。

500mlのペットボトルを切り、その中に水を入れて、パイナップルのヘタの切り口の部分が水に浸かるようになっていれば大丈夫です。

浸けてある水は毎日替えなくてもいいとは思いますが、毎日替えられるのであれば毎日水を替えるに越したことはありません。

寒さにもよりますが、早ければ数週間で根が切り口から出てきます

根がある程度出てきたら、7月くらいに土に植え替えるといいです。

梅雨が明けているとなおよいです。

植え替えする際の使用する土

パイナップルは過湿を嫌います。

ですから野菜用培養土で育ててしまうと、排水性が良くないため、根腐れしやすくなります。

またハイナップルは酸性の土を好みます。

果樹苗は赤玉土7:腐葉土3の組み合わせがいいですが、パイナップル栽培においては、鹿沼土をお勧めします。

鹿沼土の代わりとしてブルーベリー栽培用の土を使う方もいらっしゃいます。

鹿沼土は酸性の土であり、排水性もとてもいいです。

鹿沼土に植え替えると、最初の頃は根がしっかりと土と絡まないような気がして心配になります。

植え替えてからしばらくパイナップルの苗を動かさなければちゃんと根付きますのでそこは安心してください。

肥料のタイミング

パイナップルは暑い7~9月に急成長をします。このタイミングで肥料を与えるのが良いと思います。

肥料の種類は緩効性肥料か油かすがよいでしょう。

肥料を与える量は少なめでいいと思います。

果樹苗は野菜に比べて成長が遅いので、あまり多くあげすぎると肥料焼けをして枯れてしまうからです。

育つのは多少遅くなるかもしれませんが、1年目は肥料を与えなくても大丈夫です。

冬越しのやり方

パイナップルは15℃以下になると休眠してしまいます。あまりに寒くなりすぎると枯れるリスクもあります。

沖縄などの温かい地域以外は気温が15℃を下回るくらいから室内に入れます

水やりは室内に入れたばかりの頃でしたら、水をあげてもいいと思いますが、少量の水にしてください。

休眠したかどうかの確認として、中央部分から出てきている新しい葉っぱの長さを測っておきます。

1週間くらいしてもその葉っぱの長さが変わっていなければ、休眠になっているので、ここから春まで水やりをしません

最初の頃は水やりを数ヶ月もしなくて大丈夫なのかと心配になりますが、大丈夫です。

むしろ水やりをするほうが根腐れをしてしまい枯れてしまいます。

ですから勇気がいりますが、水やりをしないことを心がけて下さい。

それでも葉っぱは枯れ始める

室内の温度を一定に保っているなら別ですが、外出している時間や夜間などは暖房器具を消していると思います。

そうなると室内でも気温が低くなりますから、多少は枯れてきます。

下のほうの葉っぱがまず枯れてきます。

次に葉先が枯れます。

葉っぱの色も濃い緑色から黄緑色に変わってきます。

ここまでくると枯れているのではないかと思ってしまいますが、ここからでも夏の温かい気候に戻れば葉っぱの色が濃い緑に戻ります

4月や5月は昼間であれば温かいので、そのくらいの時期になれば、昼間は外で日差しに当てて育てていくといいでしょう。

休眠から目が覚めた合図

いつから水やりを再開するかというと中央の葉っぱが出てくる部分の葉っぱが伸び始めてきます。

そうすると休眠から覚めた証拠です。

ただし、まだ活動が活発なわけではないので、一気に水をあげてしまうと、根腐れするリスクもあります。

ハイナップルはもともとあまり水を必要としませんから、少量の水を与えるようにしてください。

1年半後の様子

夏に一気に成長しますので、窓から入らないくらいまで大きくなりました。