スーパーで買った野菜や果物はほとんどが再生栽培できます!

2022年11月17日

食べている野菜は3通りに分類できます

私たちが食べている野菜は実の部分以外にも葉っぱであったり、根の部分であったりします。

葉っぱを食べる野菜を葉物野菜、実を食べる野菜を実もの野菜、根っこを食べる野菜を根物野菜と言います。

自分が再生栽培しようとしている野菜が、どの野菜に分類されるかによって育て方が変わります。

葉物野菜の種類

葉物野菜は葉っぱを食べている野菜になります。

・キャベツ
・レタス
・白菜
・小松菜
・水菜
・三つ葉
・玉ねぎ
・ニンニク

玉ねぎやニンニク以外は葉っぱのイメージが付きやすいと思います。

玉ねぎとニンニクは一見、根物野菜に思えるのですが、実は葉っぱが丸くなったものが玉ねぎやニンニクなので、葉物野菜になります。

葉物野菜の再生栽培のやり方

葉物野菜は基本的に野菜の芯を植えます。ネギのように根があらかじめ付いているものは成功しやすいです。

直接芯を土に植えてもいいですし、根が出るまで水に浸けておいて、根が出たら土に植え替えるやり方で構いません。

根付くことが出来れば、あとは種や苗から育てる育て方と同じになります。

葉物野菜にも種はあります

葉物野菜の種はどこにあるの?と思う方もいらっしゃると思います。

葉物野菜はほとんどの野菜が冬の寒さを経験してから春の温かさを迎えると、葉っぱの間から花が咲いてきます。

花が咲いた後に種が出来ます

この種を取って植えることもできます。

実もの野菜の種類

実もの野菜は、名前の通り野菜の実の部分を食べている野菜になります。

・ミニトマトやトマト
・ナス
・ピーマン
・キュウリ

野菜といったときにイメージが付きやすい野菜です。

果物は全て実ものになります。

実もの野菜の特徴として、ほとんどの実もの野菜には種が入っています

実もの野菜の中にも3通りに分類できます

・完熟した種が入っている野菜
・未熟の種が入っている野菜
・全く種が入っていない野菜

完熟した種が入っている実もの野菜の育て方

この種類に該当する野菜

・トマト
・かぼちゃ
・メロンやスイカ
・唐辛子
・マメ科(大豆・落花生・アズキ)
・果物全般

お米も種になります。

しかし白米は発芽する部分の胚芽という部分が削られてしまっているため発芽しません。

玄米でしたら胚芽の部分が削られていませんから発芽します。

この種類に分類される野菜(米を除く)でしたら、普通に販売している種を植えて育てるやり方と全く一緒ですから、特別なことはありません。

そのまま種を土に植えれば発芽しますので、そのまま育てると実が成って収穫できます。

玄米に関しては一度水に浸けておいて発芽させてから土に植える必要があります。

豆知識ですが、本来種は最初に根が出て、その後に芽が出ます。

ですから最初は発根になります。

しかしお米は発芽なので先に芽が出ます。

にわかには信じがたいですが、その芽をしばらく伸ばし続ければ葉っぱが出てきますよ。

未熟の種が入っている実もの野菜の育て方

この種類に該当する野菜

・ピーマン
・ナス
・とうもろこし

驚いたかもしれませんが、私たちが食べているとうもろこしは実は種なのです。

これらの種はまだ発芽する能力がないため、買ってきた野菜からすぐに種を取り除いてはいけません

野菜がもったいないですが、2~3週間常温に置いておくと、水分が抜けてしわしわになるので、その状態になったら野菜から種を取り出します

ピーマンでしたら赤くなった頃がタイミングです。

ピーマンは熟すと赤くなります。

このタイミングで取り出した種だと発芽能力があります。

とうもろこしは風通しの良いところに2週間ほど干しておくととうもろこしが硬くなります。

そうなると発芽能力を持っているとうもろこしになります。

なぜ野菜を完熟させてから種を取ると発芽するようになるのか理由はわからないのですが、おそらく種は実から栄養を吸収しているのだと思います。

おくらはこの分類に該当するはずですが、完熟させて種を取っても発芽させられたことはありません。

おそらくおくらは実がかなり未熟の段階で収穫するので、発芽能力を全く持っていないのだと思います。

発芽能力を持った種を植えてからは、本来の野菜の育て方と全く同じ育て方で育ちます。

全く種が入っていない実もの野菜

この種類に該当するのはキュウリです。

本来キュウリも種はありますが、スーパーで売っているキュウリはかなり早い段階で収穫するため、いわゆる未熟な野菜になります。

キュウリは収穫せずに放っておくともっと大きく太くなり、実がパサパサになります。

そのような状態になれば種も入っていて発芽するのですが、スーパーは私たちが食べる野菜を売るところですので、そのような完熟のキュウリは売っていません

さすがに売っていない以上、市販のキュウリの種を採取することは不可能なので、キュウリの再生栽培はできません

根物野菜の種類と育て方

この分類に該当する野菜

・じゃがいも
・さといも
・さつまいも
・ショウガ

これらの野菜は放っておくと芽が出てきます。

芽が出た状態で土に植えれば茎や葉っぱが出てきて、しばらくすると土の中にイモやショウガが出来ています。

さつまいもだけは育て方が例外です。

さつまいもも芽がでるのですが、さつまいもはつるがのびて、そのつるにイモが出来ます。

ですからさつまいもに関しては、ツルが伸びてきたら、そのつるを土に植えて栽培します。

再生栽培の方法はどの根物野菜も本来の野菜の育て方と同じですから、特別再生栽培だけやることはありません。

同じ実にならない

種から育てる場合に限り、親の遺伝子と違う遺伝子になるようで、全く同じ品種になりません

また形がいびつになったり、味が劣ったりします。

病気になりやすい

これはいろいろな野菜や果物を再生栽培やってみてわかったことなのですが、市販の苗は病気に強く品種改良されていたり、種の関しては一度消毒されています。

しかしスーパーで買ってきた野菜や果物の種は消毒されていません

また遺伝的に病気を持っている可能性もあります。

ですから病気になりやすいのです。

この点がとても難しい点ですが、いろいろ考えながら育てたり、手をかけるのが好きな方は育て甲斐があると思います。

時期が大事

全ての再生栽培に共通していることは、いつ再生栽培を始めてもよいわけではありません。

野菜には栽培に適した温度や気候があります。

ですから適切な栽培時期に再生栽培をスタートすることが望ましいのです。